コーティングとは、金属材料の内部特性を活かしつつ、その表面のみに硬い金属被膜をつくる表面被覆処理を意味し、1〜10μの被膜によって金型や切削工具さらには他の機械部品の耐久性を、3〜10倍にまで高めることができます。20年以上前に、この分野における最先端を走っていた西ドイツの企業と技術提携を行ない、今や独自の技術にまで高めたビヨンズ。日本ではわずかに数社しかできないコーティング技術も有しているビヨンズは、この分野においても極めて高い評価を得ています。

コーティングの手法は、PVD(物理蒸着法)とCVD(化学蒸着法)の2つ。さらに、コーティングの種類も複数あり、部品や工具類の機能・用途などに最も適したコーティングを施すことで、それらの「耐摩擦性の向上＝長寿命化」を図っています。また、ビヨンズのコーティング「QLIMAQ」は「長寿命化」に貢献するだけではありません。コーティングが施された部分がお客様の製品に組み込まれることにより、製品自体の長寿命化や信頼性の向上にも貢献し、「トータルコストの低減」を可能としています。

コーティングにはさまざまな機能やコストパフォーマンスが要求されます。ビヨンズのQLIMAQ〈クライマック〉PシリーズやCシリーズ、LELLYON〈レリオン〉、WELLON〈ウェルオン〉といったまったく異なるコーティング技術がお客さまのニーズに的確に対応します。コーティングに求められるすべてのものを実現する、だからこそQLIMAQ。

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  QLIMAQ P-series
  PVD：Physical Vapor Deposition(物理蒸着法)

  真空蒸着、イオンプレーティング、スパッタリングなどの方法により固体原料を高真空中にて熱やプラズマのエネルギーで気化し、製品表面に薄膜を生成する方法です。当社設備は蒸発源を複数個配置することにより容易に多層被膜をつくることが可能です。

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  QLIMAQ C-series
  CVD：Chemical Vapor Deposition(化学蒸着法)

  高温の反応炉に薄膜の構成元素を含むガスを送り、熱、光、電磁波などのエネルギーを加えて励起や分解を行い、製品表面での吸着、反応、解離を経て、薄膜を堆積する方法で強固な密着力のある被膜が得られます。

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  QLIMAQ WELLON
  複合硬化処理：窒化＋PVDコーティング

  鋼などの下地を強化した上にコーティングすることでより一層のコーティング効果を発揮させる未来型のプロセスです。